一人でなくても、寂しいと思うことはありますよね。 結婚していても、孤独を感じることはあります。
孤独感とは、もっと社会と接したいと思いながらも、他人から切り離され、孤立していると感じる主観的な心の状態のことです。 それよりも、他者とのつながりをどう感じるかが重要なのです。 人ごみの中で孤独を感じたことがある人なら、人に囲まれることが必ずしも孤独感を癒すわけではないことを理解できるはずです。
配偶者と一緒に過ごしていても、その場にいても寂しさを感じることがないとは言い切れません。 このような感情は、あなたの大切な人に、空虚感、不要感、誤解を与えることにつながります。
AARPの2018年の調査によると、結婚していても孤独であることは決して珍しいことではありません。 45歳以上の既婚者のうち、33％近くが孤独を感じていると回答しています。
この記事では、結婚しているのに孤独な人がいる理由と、結婚生活の中で孤独な気持ちに立ち向かうための対策についてご紹介します。
結婚しているのに孤独であることのサイン
他人と一緒に暮らすことは、孤独を癒すものではありません。 配偶者とつながっているという気持ちがあるからこそ、人間関係で孤立したり、孤独を感じたりすることがないのです。 結婚生活で孤独を感じているかもしれないサインには、次のようなものがあります。
一緒にいても孤独を感じる。 どうしたらいいのかわからない隔たりがあるように感じます。
会話しないんですね。 おそらく、あなたは配偶者があなたの言うことに興味がないように感じているのでしょう。 あるいは、自分の一日の内幕を相手に話す気になれないだけかもしれません。 いずれにせよ、コミュニケーションがとれていないため、孤立感や失望感を招いているのです。
配偶者を避ける理由を探している。 そのためには、遅くまで仕事をしたり、相手と離れて忙しくしていることを見つけたり、単にソーシャルメディアをスクロールして相手との交流を避けたりすることが必要かもしれません。
セックスをほとんどしない、または全くしない。 あなたの関係は、感情的な親密さに欠けているだけでなく、肉体的な親密さも欠けているのです。
これらの要因はすべて、結婚生活の中で孤独を感じる要因になります。 片方だけに影響が及ぶ場合もありますが、多くの場合、両者が孤立し、パートナーから切り離されたような感覚に陥ることがあります。
一人であること vs. 孤独であること
孤独は寂しさとは違うということを忘れないでください。 一人でいても、寂しくはない。 また、配偶者と一緒に過ごしても、孤立したり、精神的に見捨てられたと感じることもあります。 自分の時間を持つことは精神衛生上も良いことですが、孤独を感じたときに何ができるかを知っておくことも重要です。
なぜ人は結婚していても孤独なのか？
近年、孤独感が増しているという調査結果があります。 ピュー研究所が2018年に行った調査では、家庭生活に不満がある人ほど、孤独を感じていると報告する傾向があることがわかりました。
結婚生活の中で孤独になる要因はたくさんあります。
仕事と家庭。結婚した夫婦が離れていくように感じる最も一般的な理由の1つは、家庭や仕事からのプレッシャーによるものです。 育児や仕事、他の仕事との両立で忙しい日々を送っている二人は、まるで夜行性の二隻の船のように感じるかもしれません。 夫婦で一緒にいる時間が少ないため、相手との距離感が縮まっていると感じることが多くなっているかもしれません。
ストレスとなる出来事夫婦が共に直面する困難な出来事が、夫婦関係に亀裂を生じさせることがある。 ストレスやトラウマになるような出来事は、どんなに強い人間関係にも負担をかけますが、それが結婚生活の弱点を拡大させたり、露呈させたりすると、さらに難しく感じられるでしょう。 職を失うということは、配偶者が協力的でない、同情的でないと感じれば、より困難なものとなります。 このような場合、ストレスとなる出来事が解決した後も、自分が見捨てられ、孤独を感じてしまうかもしれません。
非現実的な期待。あなたの孤独感は、配偶者というよりも、満たされていない他のニーズと関係がある場合があります。 例えば、結婚生活以外の対人関係がうまくいっていないと、配偶者が自分の社会的欲求をすべて満たしてくれると期待するようになるかもしれません。 配偶者が合理的に満たすことを期待できない欲求を満たすために、あなたは配偶者に期待しているのですから、不満を感じるのも無理はありません。
無防備さの欠如。パートナーに弱音を吐かないことも、孤立感につながる。 つまり、あなたの身近な人は、あなたの人生の個人的で親密な詳細を知らないということです。 もしあなたが、夢や恐れなど、より深い感情について話していないなら、配偶者に理解され、つながっていると感じることはより困難です。
ソーシャルメディアとの比較ソーシャルメディアで見た人間関係と非現実的な比較をすることも、孤独感の原因となります。 2017年のある研究では、ソーシャルメディアサイトに費やす時間が長い人は、孤独感をより多く経験していることも報告されています。
この孤独感の増大は、COVID-19のパンデミックによってさらに悪化した可能性が高い。 この2年間で、多くの人の交際範囲が狭くなったため、多くの夫婦に大きなプレッシャーがかかっています。
以前は、社会的欲求を満たすために他の人間関係があったのに、パンデミックによって、これらの役割をすべて配偶者に頼らざるを得なくなることが多くなったのです。 そのため、パートナーがこれらの要求をすべて満たすことができない場合、必要なサポートを受けられないと感じることがあります。
結婚生活における孤独は、さまざまなことが原因で起こります。 家族、仕事、ストレスなどが関係していることが多いのですが、自分自身の非現実的な期待や弱さへの恐れなどの内的要因も、配偶者との関係を難しくしていることがあります。
結婚していても孤独であることの影響
孤独は、精神的につらいものです。 また、多くの人が口にしないものでもあります。 しかし、残念ながら、このような感情は、身体的・精神的な健康に悪影響を及ぼすという研究結果もあります。 孤独があなたに与える影響には、次のようなものがあります。
- アルコール、薬物使用の増加
- うつ病のリスク増加
- 免疫力の低下
- 全般的な幸福度の低さ
- 心血管疾患および脳卒中のリスクが高い
孤独感は、他の点でもあなたの幸福に影響を与える可能性があります。 結婚生活で孤独を感じていると、運動や健康的な食事など、健康を増進させる行動を取りにくくなるかもしれません。 また、睡眠に影響を与えたり、ストレスやネガティブな思考を引き起こし、健康を害することもあるかもしれません。
結婚していても孤独な人はどうすればいいのか
もしあなたが結婚生活に孤独感や孤立感を感じているのなら、もっとつながりを感じるためにできることがあるはずです。 問題の原因を探り、夫婦で話し合い、より充実した時間を過ごすことが大切です。
配偶者に相談する
まずは、自分が感じていることをパートナーに話し、同じことを経験しているかどうかを確認することが大切です。 もし、お互いが孤独を感じているのであれば、より深いつながりを築くために、一緒に取り組めることがありそうです。
この孤独感が一方的なものであれば、より対処が難しいかもしれません。 パートナーが精神的に支えてくれているにもかかわらず、あなたがまだ孤独を感じているのなら、それはあなた自身の中に取り組むべき別の何かがあるのかもしれません。
非難を避ける
孤独を克服するためには、責任を押し付けないことが重要です。 そのため、パートナーは攻撃されていると感じ、防衛的になってしまうことがあります。
配偶者がしていないことを中心に会話を組み立てるのではなく（「あなたは私の一日について質問してこない！」）、あなた自身の気持ちや必要性について話すことに集中しましょう（「私は孤独を感じていたので、あなたが私の経験や感情について聞いてくれたら助かるわ」）。
一緒に過ごす時間を増やす
配偶者との時間を充実させることも大切なステップです。 家庭や仕事など、日常生活に追われることで、恋愛に集中できないこともあります5。 デートの時間を確保する、同じ時間に寝る、日々のことを話すなど、夫婦の絆を深めるための工夫をしましょう。
ソーシャルメディアの利用を制限することも有効です。 この研究が示唆するように、ソーシャルメディアの多用は、孤立感や孤独感の増大の一因となる可能性があります。 また、自分の人間関係に非現実的な期待を抱く一因にもなりかねません。 他人の人生や人間関係をフィルターにかけたハイライトを見ると、自分の人生に前向きでなくなることがあります。
ソーシャルメディアの利用を制限することは、パートナーと過ごす時間を増やすなど、他のメリットもあります。 もし、あなたがパートナーと話す代わりに、ニュースフィードをスクロールしていることに気づいたなら、代わりに携帯電話を置いて、お互いに集中する時間と空間を作ることを検討してみてください。
専門家の助けを借りる
それでも孤独が問題を引き起こすのであれば、なぜ結婚しているのに孤独なのか、セラピストに相談することも考えてみてはいかがでしょうか。 カップルセラピーは非常に効果的で、信頼、親密さ、共感、コミュニケーションに関する問題に対処することができます。 セラピストは、互いのつながりを深め、より強力なコミュニケーションスキルを身につけ、結婚生活を妨げている可能性のある根本的な問題に取り組む手助けをしてくれます。
おさらいです。結婚生活で孤独を感じているならば、問題を解決するための手段を講じることができます。 配偶者に相談することは、最初のステップとして欠かせないことです。 また、一緒に過ごす時間を増やすことで、よりつながりを感じることができます。 また、カップルセラピーは、二人の関係のさまざまな側面を改善するのに有効です。
結論
結婚生活にはそれぞれ違いがあることを忘れてはいけません。 そして、どんな関係にも自然な波があり、その中にはつながりが薄いと感じる時期があるかもしれません。
結婚生活に寂しさを感じているのであれば、何が原因なのかを考え、対策を講じることが大切です。 今、問題の真相を知ることで、より健全な関係を築くことができるのです。
